牡蠣取扱責任者
(社)日本牡蠣安全衛生推進協議会
憲章|徹底安全宣言
ひとつ、汚染された海の牡蠣を使いません
ひとつ、生食可能な牡蠣のみ提供します
ひとつ、手洗いを徹底します
ひとつ、牡蠣の安全安心に関する研究に労を惜しみません
ひとつ、牡蠣の母なる海の保護改善に力を尽くします
牡蠣取扱責任者とは
安全を徹底⇒安心を実現
消費者の最後の砦として「牡蠣の番人」となり|口に入る牡蠣の安全を徹底することで|消費者の信用信頼を取り戻し|安心を実現し|牡蠣の品質向上と消費拡大をはかる|ことを目的とし制定した資格もしくはその資格者を指す。(各省庁と連携しつつ、ゆくゆくはフグのように正式な免許としての発効を目指しております。オイスターマイスターと同等の資格です)
憲章についての解説
1◆ひとつ、汚染された海の牡蠣を使いません
牡蠣は1個が1日約400リットルもの海水を濾過するといわれています。つまりは海そのもの。我々は生産者単位で牡蠣を選別し、その養殖海域の安全も確認します。
2◆ひとつ、生食可能な牡蠣のみ提供します
何か勘違いされているかもしれませんが、おいしい生食用の牡蠣は存在します。浄化するから味が落ちるというのは、その生産者の能力が低いだけです。味の落ちない浄化方法が確立されています。そもそも「加熱」しないといけとはどういうことか考えてみてください。しかも1個が1日約400リットルもの海水を濾過する生き物がです。なぜ浄化が必要になったのか。私たち人類が海を汚してしまったからこそです。汚染のないキレイな海の牡蠣であればそもそも浄化の必要などなかったのです。ちょうど海洋汚染が拡大しはじめたころにノロウィルスが登場しました。偶然でしょうか。このノロウィルスも人間にしか感染しません。つまりは私たちが垂れ流した汚染水を牡蠣が濾過してくれた結果、巡り巡って食中毒事件となっているのです。ちなみにいまの浄化技術ではこのウィルスを完全に吐き出させることはできません。加熱調理すれば?いえいえ調理に使った生板は包丁から感染してしまうのです。汚染牡蠣を触った手からも。
3◆ひとつ、手洗いを徹底します
ノロウィルスはアルコールで死にません。良く手を洗うしかいまのところ回避の道がないのです。
4◆ひとつ、牡蠣の安全安心に関する研究に労を惜しみません
殺菌、滅菌技術も日進月歩。国立感染症センターや日本最大の牡蠣の検査機関などと連携し、常に最新の情報や技術をフィードバックします。
5◆ひとつ、牡蠣の母なる海の保護改善に力を尽くします
汚染された海域の生産者を責めるばかりでは能がありません。私たちは「キレイな海」を取り戻すことへの努力を惜しみません。品川も昔は日本有数の産地だったのです。「東京湾の牡蠣が生食できる」ということになれば東京オリンピックで最高の環境配慮国家としてアピールできるのではないでしょうか。それも牡蠣の浄化能力を活かして実現することができます。
牡蠣の輸出ゼロ打破へ
フランスが世界各国に牡蠣を輸出できているのは「国の検査による保証」が付いているからです。アメリカも同様にFDAという仕組みがあります。こういった牡蠣取扱責任者の安全への取り組みを国家レベルにすることは、日本の素晴らしい牡蠣の輸出ゼロ打破へと繋がり、日本政府が推奨している食糧輸出高1兆円の実現に貢献できるものと当協議会は考えております。そのための国による海洋および牡蠣の検査の財源の確保なども合わせて取り組んでいく所存です。